
アルツハイマー病をまとめて紹介しています。
ゴロでサクッと覚えましょう!
アルツハイマー病治療薬
- 中枢性コリンエステラーゼ阻害薬
- ドネペジル
- リバスチグミン
- 中枢性コリンエステラーゼ阻害&ニコチン性アセチルコリン受容体活性化薬
- ガランタミン
- NMDA受容体阻害薬
- メマンチン
中枢性コリンエステラーゼ阻害薬
ドネペジル
中枢性アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害することにより、脳内ACh量を増加させ、脳内コリン作動性神経系を賦活化します。
〈適応〉
アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制
リバスチグミン
中枢性アセチルコリンエステラーゼ及びブチリルコリンエステラーゼを阻害することにより、脳内ACh量を増加させ、脳内コリン作動性神経系を不活化します。
〈適応〉
軽度及び中等度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
中枢性コリンエステラーゼ阻害&ニコチン性アセチルコリン受容体活性化薬
ガランタミン
中枢性アセチルコリンエステラーゼを選択的かつ可逆的に阻害し、脳内ACh量を増加させ、脳内コリン作動性神経系を賦活化します。
さらに、ニコチン性アセチルコリン受容体に対してアロステリック活性化リガンド(APL)として結合し、AChに対するニコチン性アセチルコリン受容体の感受性を亢進します。
その結果、ACh放出が増大し、脳内コリン作動性神経系を賦活化させます。
〈適応〉
軽度及び中等度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
NMDA受容体阻害薬
メマンチン
NMDA受容体に対する非競合的遮断作用により、細胞内への過剰なCa²⁺流入を抑制し、神経細胞を保護します。
グルタミン酸の過剰遊離によるシナプティックノイズ(持続的な電気シグナルの増大)を抑制し、記憶・学習機能障害を抑制します。
〈適応〉
中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
ゴロまとめ

- ド → ドネペジル
- リームで → リバスチグミン
- めまい → メマンチン
- が → ガランタミン
- ある → 抗アルツハイマー薬

これらの薬物の初回投与量は実務において重要になってきます。
適応も併せて覚えておきましょう👇


『ミン』がつくものは適応範囲が同じです。
ガリやメンマなどラーメンに入ってそうな具のイメージを持ちましょう(笑)
用法・用量
初回投与は、消化管障害防止のため、低用量から開始します。
ドネペジル

通常、成人にはドネペジル塩酸塩として1日1回3mgから開始し、1~2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。
リバスチグミン

通常、成人にはリバスチグミンとして 1日1回4.5mgから開始し、原則として4週毎に4.5mgずつ増量し、維持量として1日1回18mgを貼付する。
メマンチン

通常、成人にはメマンチン塩酸塩として1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量し、維持量として1日1回20mgを経口投与する。
ガランタミン

通常、成人にはガランタミンとして1日8mg(1回4mgを1日2回)から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回)に増量し、経口投与する。なお、症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できるが、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。

不明な点、間違い等ありましたら、コメントして頂けるとありがたいです。
すぐに改善させていただきます。
薬剤師国家試験に合格したら
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コメント
いつもありがたく拝見させて頂いています。
最初の病態の解説などが薬ゼミの青本と赤文字部分まで同じなのは著作権的に大丈夫なのでしょうか?
ぬさん
ご指摘ありがとうございます。
薬ゼミの青本を参考にしているのですが、該当部分に関しては、確認し削除いたします。
以後、著作権的に問題ないよう心がけてまいります。
今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。