薬局を退職して、1ヵ月休んだ後、ダブルワークを始めました。その1つが薬剤師国家試験予備校の講師です。
元々、興味があったのですが、卒業当時は薬剤師の経験なしに講師職に就くことに抵抗がありました。
おそらく、薬学生や薬剤師関連の方以外にはあまり知られていないであろう職業の一つ、それが薬剤師国家試験予備校の講師です!
名前から見て分かると思いますが、難関の薬剤師国家試験に合格させることが目的で、そのお手伝いをする仕事です。
この薬剤師国家試験予備校には、大小さまざまなものがあります。
大手で言えば、薬学ゼミナール、メディセレ、ファーマプロダクトが有名です。
薬学ゼミナールに関する記事はこちら👇 Coming Soon♪
謎の多い薬剤師国家試験予備校の講師という仕事を詳しく紹介していこうと思います。
講師職に興味がある方は是非参考にしてみてください。
私が勤めているのは、前述した大手の予備校ではなく、マンツーマンで授業を進める小規模の予備校です。
大手のことは分からないですが、現在勤務している小規模予備校での実体験に基づいてお話ししていきます。
ぶっちゃけ、稼げるの?
結局、薬剤師国家試験予備校の講師って稼げるの?ってところが一番気になりますよね?
正直、時給は高いです。
まだ始めたばかりの私でも時給4,000円~10,000円はもらっています。
これは薬局のパート薬剤師の時給の約2倍~5倍です。
私のような非常勤の予備校講師は、担当する生徒や授業のコマ数が多ければ多いほど収入が増えるという歩合制をとっています。
ただし働いた分しか給料は出ないし、有休はもちろんボーナスもありません。
高給取りになるか、ならないかは、あなた次第です👍(関暁夫風)
新人のうちは担当生徒やコマ数も少ないため、あまり稼げないのが現実です。
最初のうちは、1つの予備校だけでは生活できないので、他の予備校や家庭教師などを掛け持ちする講師も実際にいます。
私のように全く違う仕事(大学の研究補助員)と掛け持ちしている人もいます。
薬局薬剤師とのダブルワークをする方もいるのですが、どちらも勉強が必要な職業なので、大変みたいですね。
大学の研究補助員に関する記事はこちら👇 Coming Soon♪
薬局薬剤師に関する記事はこちら👇 Coming Soon♪
私が勤務している予備校は、薬剤師国家試験以外にも、医師国家試験、歯科医師国家試験や医療系大学の受験生も対象にしています。
講師の給与は「能力に応じた基本報酬×担当コマ数」で計算されることが多いです。
私の勤務している予備校では、担当生徒によって単価が異なるので、担当する生徒により時給も変わってきます。
つまり、経験を積んで実力が認められれば基本報酬は上がるし、担当コマ数も増えていくので、努力次第で給料は増えていくという仕組みです。
ちなみに、予備校での初任給は10コマの授業(6コマの研修を含む)をこなして、51,000円でした。
研修中は1コマ1500円の給料を頂いていました。
この給料が低いと思うか高いと思うかは、人それぞれですね。
拘束時間は?
予備校での拘束時間は短いです。
私のような非常勤講師は、授業の10分前くらいに来て準備をし、授業を行って帰ります。
1コマしか授業が入っていない日は、1コマ90分~100分の授業を行うので、塾での拘束時間は約2時間になります。
授業後の質問時間がないように、授業内ですべて解決できるよう授業を進め、できなくても次回までには解答を用意しておけば、拘束時間は短くなります。
これに加え、通勤の移動時間を入れるともっと長くなると考えられます。
ただ、オンライン授業を受けている生徒もいるので、自宅から授業ができる場合は通勤時間を無くすことが出来ます。
授業以外は自由に動くことができるので、自由を大切にする私にとっては、最適な仕事です(笑)
コスパはめちゃくちゃ悪い!!
コスパは悪いの?
拘束時間も少ないし、給料もいいって言いましたよね?
それってコスパ最高じゃないですか?
そうですね!
でも、ただ授業をすればいいってわけではないんですよ!
ここまで読んで、予備校講師って楽勝じゃん!って思った、そこのあなた!
まだお伝えしていないことがあります。
それは何かと言うと、、、
授業をするための準備がめちゃくちゃ大変だということ。
これが一番知ってもらいたいことなんです!
準備にはかなり時間がかかり、予備校講師はコストパフォーマンスが本当に悪いんです!
1年目なんて本当に大変です。
一から資料を作り、担当科目について教えることが出来るレベルまで勉強する必要があります。
担当科目が複数あれば、それだけ資料作りや勉強に時間がかかることになります。
正直、その時間を含めたら時給100円くらいになるんじゃないかと思います(涙)
しかも、勉強に関しては自分が納得できるまで終わりません。
私の場合は、マンツーマンの個別指導なので、各生徒にあったオーダーメイド授業をしていかなければなりません。
作った資料を使いまわすことが出来ない場合もあります。
医学部の学生を担当した時は、カバーする範囲が広すぎるのと授業までにあまり時間がないのとが重なって、寝る間も惜しんで準備しました。
その結果、1ヵ月に3回も膀胱炎になってしまいました。
辛すぎた、、、。
年取って無理するとダメですね。
頑張りすぎて膀胱炎になった話が気になる方はこちら👇
福利厚生は充実している?
現在、雇用保険には加入しておらず、国民健康保険と国民年金に加入しています。
現在勤務している予備校は小規模の会社になるので、雇用保険に加入するためには週20時間以上、社会保険に加入するためには週30時間以上勤務する必要があります。
働く会社の規模によっては、雇用保険と社会保険は週20時間以上の勤務で加入することが可能のようです。
産休・育休制度を利用したいので、出来れば雇用保険と社会保険に加入したかったのですが、なんせ新人講師なもので、最初から週20時間以上(コマ数で言うと、週14コマくらい)勤務は不可能でした。
講師の中には、授業以外で事務作業を行い、週20時間以上もしくは30時間以上を満たし、雇用保険や社会保険に加入している方もいるそうです。
最初は週1~2コマから少しずつ増やしていくという予備校の方針とダブルワークの時間との兼ね合いもあったので、雇用保険は断念し、国民健康保険と国民年金に加入しました。
こういった状況から判断すると、条件さえ満たせば、福利厚生は充実していると言えるでしょう。
雇用保険、健康保険、年金保険に関する記事はこちら👇 Coming Soon♪
薬剤師国家試験予備校講師の一日(非常勤の場合)
3コマ授業がある日のスケジュール
10:10 予備校に出勤し、授業の準備をします。
10:20 1コマ目は100分の授業を12:00まで行います。
12:00 次の授業まで1時間あるので、コーヒーを飲みながら休憩しつつ、授業の準備をします。
13:00 2コマ目はオンライン授業。14:30までパソコン画面を通じて90分の授業を行います。
14:50 3コマ目は90分の授業を16:20まで行います。
16:25 授業終了後は使った教室をきれいにして退勤。
授業が終わったら5分以内には退勤しています。
予備校での滞在時間は約6時間15分です。通勤時間も含めると1日の労働時間は7時間弱ですね。
今の私にとっては、これがMAX労働時間です。
まとめ
- 時給は高いので、コマ数をこなせば、稼ぐことは可能。ただし、新人は例外。
- 拘束時間は授業の時間だけ。休憩など必要のない人には最適な仕事。
- コスパは悪い。授業の準備にとても時間がかかる。
- 福利厚生は充実している。ただし、会社や労働時間による。
予備校講師の仕事をして思ったこと、それは、、、
やってみて分かった、大変なやつやん!
しかし、やりがいは120%あります。
講師職のメリット、デメリットを理解した上で、挑戦してみたいという方がいたら、やってみる価値はあります。
頑張って下さい!!
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