今回、初めて膀胱炎になりました。これが、想像以上に辛かった、、、。
しかも、1ヵ月で3回もなっちゃったけど、何が原因なのかな?
もう絶対に繰り返したくない!!
薬局で働いていたので、膀胱炎になっている患者さんは結構いました。その時は、テンプレ通り、「お辛いですね~」とか「大変ですね~」などと分かっているかの様に声をかけたものです。
今回、初めて膀胱炎に、しかも1ヵ月で立て続けに3回もなったので、その辛さや大変さは身に染みて分かりました。
もう繰り返したくない一心で、膀胱炎の原因とその予防法について本を読んだり、医師に聞いたりして勉強したので、皆さんとシェアしたいと思います。
膀胱炎とは?
膀胱炎って何ですか?
膀胱炎とは、尿をためる袋である膀胱に細菌が入って増え、膀胱粘膜に炎症を起こす病気です。通常、膀胱というのは細菌が全く存在していません。
なぜ、女性に多いのですか?
それは女性の尿道は太くて短く、肛門や膣に近いため、自分の体に存在する大腸菌等の細菌が膀胱に入りやすいためです。誰かからうつされたり、誰かの菌を誤って取り込んだりするわけではないんですよ。
どんな症状だった?
頻尿(おしっこに行く間隔が近い)
通常、膀胱に尿が200~300㎖くらいたまると「おしっこがたまったよ」という尿意の信号が脳に送られます。
しかし、膀胱炎になると膀胱が過敏になり、尿が少ししかたまっていないにも関わらず、尿意の信号を脳に送ってしまうそうです。
手を洗い終わった頃には、またトイレに行きたくなるくらい近かったです。むしろトイレに籠っていると安心して尿意はなくなった気がしました(笑)
排尿痛(おしっこをする時、痛みがある)
膀胱の炎症のため、排尿後や尿のし始め・出終わりに、差し込むような痛みや鈍痛が起こることがあります。
焼けつくようなヒリヒリとした痛み、いわゆる灼熱感を感じることもあるそうです。
私の場合、ツーンとする痛みがあって、そのせいで最後までおしっこが出せなくなり、トイレに行くのが怖くなりました、、、。
尿混濁(尿が白く濁る)
膀胱炎になると、体内に入った細菌を殺すため白血球が尿中に出てきているため、白く濁って見えます。
白いモヤモヤしたものが浮かんでいました。それが白血球だったんですね。
ちなみに、尿検査では白血球は陽性でした。
残尿感(おしっこをしても、残った感じがする)
実際に膀胱は空になっていて、尿は出切っているにも関わらず、残尿感があるのは、膀胱が炎症を起こしていて知覚過敏になっているためです。
極限までおしっこを我慢してシャーっと出るところが、ちょろちょろっとしか出ない感じで、全然すっきりしません(涙)
血尿(血液の混じった尿)
炎症がひどくなると、尿に血液が混じって、尿が赤く見えることがあります。尿の出終わりにのみ血尿になることがほとんどだそうです。
血尿は、ときには重大な病気のシグナルである場合があるので、放置せずにきちんと検査を受けるようにしましょう。
本当にびっくりしました!正直、他に何か重大な病気が隠れているのでは?と思ったほどです。
血尿の色は、鮮やかではなく、くすんだ赤色でした。生理の終わりかけくらいの色と言った方が分かりやすいですかね?
何が原因だった?
大腸菌による感染
膀胱炎の8割は大腸菌が原因となり起こります。通常は大腸の中にいて、病気を引き起こすなどの悪さはしないのですが、他の臓器に入ると感染症を引き起こす厄介な細菌なのです。
尿検査の結果、大腸菌は陽性でした。ウンティン💩により大腸菌が外に出て、尿道を通って膀胱に入ったのでしょうと言われました。
拭くときも、前から後ろに拭いているんですがね、、、。
感染しやすい状態
疲れ、寒冷、風邪、便秘、下痢、糖尿病、細菌に対する抵抗力が弱い時
膀胱炎になった月が、薬剤師国家試験予備校の講師と大学の研究補助員のダブルワークを始めて、本当に寝る間もないくらい忙しい月でした。
ストレスと疲れがMAXで、細菌に対する抵抗力も弱っていたんでしょうね。
月経、おりものが多い時や性交など細菌が侵入しやすい状態の時
前の仕事のストレスから、辞めるまでの1ヵ月間に、おりものが異常に増えて痒くなるカンジダ症にもなっていました。踏んだり蹴ったりですね(涙)
並行して、第二子妊活もしていたので、今思えば、細菌が侵入しやすい状態だったのかもしれないです。
カンジダ症に関する記事はこちら👇 Coming Soon♪
排尿回数が異常に少ない人、排尿を長時間我慢する習慣の人
これ、私です(笑)
1日の水分量はコップ一杯くらいで、不思議と喉が渇かないんですよ。
しかもトイレも1日に2回くらいしか行かないので、今まで膀胱炎にならなかった方が不思議なくらいです。
今回の治療法は?
原因となる細菌を殺す抗菌薬
大腸菌(グラム陰性桿菌)を死滅させるセフェム系やニューキノロン系の抗菌薬を使います。
これらの抗菌薬は、急性膀胱炎を起こす細菌のほとんどに効くようにできているので、薬を服用し始めると、膀胱内に繁殖していた細菌数が減り、それとともに炎症も治まってきます。
尿検査の結果、大腸菌が陽性なのと妊活中だったので、セフェム系のセフジニルを3日分処方してもらいました。
3日後に尿検査を受けると、膀胱炎は治っていると言われたんですが、その1週間後にまた膀胱炎になりました、、、。
排尿痛を抑える痛み止め
ジクロフェナクナトリウムなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やカロナール(アセトアミノフェン)が使われます。
これらの薬は、体内で炎症などを引きおこすプロスタグランジンの生成を抑え、炎症(カロナールにはこの作用はほとんどない)や痛みなどを抑え、熱を下げます。
最初に膀胱炎になった時、ジクロフェナクナトリウムが処方されました。
妊活中ですが生理が来ていたので、服用しましたが、この薬は妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌、つまり飲んではいけないものになります。
抗菌薬に関する記事はこちら👇 Coming Soon♪
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)に関する記事はこちら👇 Coming Soon♪
膀胱炎になった時の注意点
トイレを我慢しない
排尿時の痛みがすごいため、どうしてもトイレを我慢しがちです。
しかし、我慢すると膀胱の中の細菌が増殖し、治りにくくなるので、ちょっとでも尿意があればすぐ行くようすると治りも早くなると思います。
水分をたくさん取る
とにかく水分をたくさん摂取して、こまめにトイレに行くようにしましょう。水分を多く飲む事で尿量を増やし、排尿とともに膀胱内の細菌を洗い流すことが出来ます。
500㎖の水のペットボトルを最低一本は飲むようにしていました。
がぶ飲みするのではなく、こまめに取るようにすると、自然とトイレに行く回数も増えましたよ。
病院へ行く
これが、一番大事♪
薬ってすごいよね。効きます!
病院で尿検査をし、膀胱炎と診断してもらい、薬を処方してもらいましょう。数日間の服用で症状は治まります。
しかし、症状が良くなっても、途中で内服を辞めると、細菌が再び増殖し、膀胱炎が再発したり、悪化したりすることがあります。
膀胱炎は再発が多く、腎盂腎炎(腎臓の炎症)の引き金となったり、発熱することもあるので、完全に治療を行うことが大切です。
そのため、膀胱炎と診断されたら、薬をしっかり飲み切り、治ったかどうか確認のため再度受診をし、尿検査をしてもらいましょう。自己判断は禁物です!!
過労・寝不足・ストレスを避ける
疲れていたり、睡眠不足が続いたり、強いストレスを感じると、抵抗力や免疫力が衰え、細菌に感染しやすくなります。
身体的・精神的な疲れを感じたら、しっかりと睡眠を取るように心がけ、趣味などでストレスを発散するのも大切です。
外陰部を清潔に保つ
外陰部の清潔を保つことで、尿道付近の細菌を増殖させないことが出来ます。生理中や排便後の拭き方が良くないと、膀胱炎になりやすくなります。
生理中はナプキンやタンポンを使う方がほとんどだと思いますが、製品の性能が高いのか、替えなくても不快感があまりなく、こまめに替えない人も多くいるのではないでしょうか?
こまめに替えるのは面倒くさいという方もいると思いますが、膀胱炎になる方がはるかに面倒なので、こまめに替える習慣を身に付けましょう。
排便後は、前から後ろに向かって拭くようにしましょう。肛門周辺の大腸菌が尿道口に付着するのを回避できます。こんな簡単なことで、膀胱炎を回避できるので、今日から実行してみて下さい。
セックスは控える
完全に治るまで、セックスは行わない方が良いでしょう。尿道は膣のすぐそばにあるので、前戯の際に尿道口に菌が付着したり、挿入時に尿道の細菌が膀胱に入ってしまうこともあります。
膀胱炎が完治した後、セックスする際は、セックス前にシャワーを浴びて陰部を洗ったり、セックス後には菌が膀胱内で繁殖しないようにトイレに行って尿を出すようにすると、陰部を清潔に保つことが出来ます。
妊活中でしたが、それどころではないくらい辛かったので、もちろんその時は妊活を一時中止していましたよ。
治療薬も飲んでいたからね。
食事に気を付ける
香辛料などの刺激物やアルコールは症状を悪化させることがあるので、避けましょう。
お腹を冷やさない
お腹が冷えると、下腹部への血液の流れが悪くなり、膀胱粘膜の抵抗力が低下してしまい、膀胱炎になりやすくなります。
入浴やシャワーは下腹部や腰をしっかりと温めてくれ、膀胱粘膜の抵抗力を高めることがきでるので、病気から身を守るためにも大切です。
私が心がけている予防法
膀胱炎になった時の注意点と重なることがほとんどです。膀胱炎を繰り返さないためにも、日頃から気を付けながら、膀胱炎になりにくい生活習慣を身につけていきましょう!
- トイレにこまめに行く。
- 水分をこまめに取る。
- お腹を温める。
- 便秘に注意する。
- 陰部を清潔に保つ。
- セックスの前後は清潔にする。
- 疲れやストレスをためず、十分な睡眠をとる。
膀胱炎になってからは、疲れやストレスをためないように心がけています。
膀胱炎が治って2ヵ月くらい経ちますが、こまめにトイレに行ったり、水分補給をしたりして、今のところ膀胱炎知らずです!
治りにくい膀胱炎の場合
治りにくい膀胱炎の中には、尿検査で細菌を検出できなかったり、抗生物質を飲んでも症状が良くならなかったりするものもあるそうです。
これは、急性膀胱炎が再燃・再感染しているのではなく、『間質性膀胱炎』と呼ばれる、急性膀胱炎とは違うタイプの膀胱炎になります。
もしかしたら、あなたのその治りにくい膀胱炎は、間質性膀胱炎かもしれません。医師に聞いたり、本を読んだりすると、解決できるかもしれないですね。
間質性膀胱炎に関して参考にした本はこちら👇
私のように急性膀胱炎を何度も繰り返して、なかなか治らずに困っている方もいると思います。
一度受診をするか、すでに受診している方はセカンドオピニオンを受けてみるのもいいかもしれません。
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