経験者が語る!薬剤師国家試験予備校の講師になるための道のりとは?

予備校

薬学部に通っている学生や薬剤師をしている方なら、薬剤師国家試験予備校の講師に何らかの形で一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか?

薬学に関する知識の豊富さや分かりやすい説明などに「すごいなぁ」と感じたり、薬剤師国家試験を突破している先輩として羨望の眼差しで見たりした人もいるかもしれません。

薬剤師国家試験予備校の授業を受けたことのある人の中には、

「どんな仕事なんだろう?」

「どうやったらなれるんだろう?」

と興味を持った人もいるでしょう。

そこで今回は、薬剤師国家試験予備校の講師になるまでの流れを経験談とともにご説明したいと思います。

薬剤師国家試験予備校の講師ってどんな仕事?

近年、薬学部が乱立し、薬学生が増える一方で、国家試験は思考力や応用力を問う試験へと変化していき、合格も難しくなってきています。

大学はカリキュラムに沿って幅広い知識を勉強する場所であり、国家試験を突破するためのテクニックを教えてくれる場所ではありません。

こうした背景から、大学の授業だけでは合格出来ない人がどうしても出てきます。

それもたくさん。

そこで登場するのが、薬剤師国家試験予備校の講師です。

合格するためのテクニックや国家試験の傾向などを徹底的に研究し、それを分かりやすく教えてくれる人達です。

大手予備校だと、予備校での講義はもちろん、大学や企業説明会に行って講義をしたり、国家試験の傾向を研究し、模擬試験や参考書などの作成を行ったりしています。

一方、私が勤めている小規模予備校では、予備校外での活動はなく、目の前の生徒に対してオンラインや対面でマンツーマンの授業を行います。

大手予備校の模擬試験や国家試験の傾向を研究し、それを生徒に分かりやすく解説することを目的としています。

生徒に対する業務以外では、YouTubeに投稿するための解説動画を作成したりしています。

薬剤師国家試験予備校の講師に必要なスキルは?

絶対条件として、

薬剤師免許を持っていること

です。

つまり、薬剤師国家試験に合格している必要があります。

国家試験を受けてから結構時間が経っていて、全く勉強内容を覚えてないという人もいると思います。

安心して下さい。

私もそうでした。

勉強すれば良いだけです。

薬剤師として働いている方なら、実務経験と絡めることで、すんなり知識が入ってくると思います。

薬剤師国家試験予備校の講師になるためには?

薬剤師国家試験予備校の講師になるには、薬学ゼミナールなどの大手予備校や私が働いている小規模予備校に就職するのが一般的です。

薬剤師国家試験予備校の講師になるには、以下のような道のりをたどることになります。

薬学部卒業(最短6年)

🌸薬剤師国家試験合格🌸

    就職 ← ここ

薬剤師国家試験予備校の講師になるために薬学部に行く人はいないと思いますが(中にはいるかも?)、薬剤師免許を取得するために薬学部に行く人がほとんどでしょう。

高校を卒業してから薬剤師国家試験予備校の講師になるまでに、最短で6年はかかります。

その6年の間で、塾でアルバイトをするなどして少しでも教育の現場を見ていた方が良いでしょう。

その方が薬剤師国家試験予備校の講師として働く時にイメージがつきやすいと思います。

薬剤師国家試験予備校の講師になった後は、経験を積んでフリーランスとして独立し、色々な予備校と契約して非常勤講師として活動する人もいます。

中にはオンライン予備校を開校し、活動している方もいます。

うずちゃん
うずちゃん

私も最終的にはオンラインで予備校を開校したいと思っています。

でも、まだまだ勉強と準備が必要ですね。

採用までの流れ

面接

採用試験

                    模擬授業                                               

私はリクナビ薬剤師という転職サイトを通じて転職活動をしました。

お世話になった仲介会社から模擬授業を終えた後に採用を断られることも結構あると聞いていたので、正直不安でした。

働きだしてから内部の方から話を聞くと、模擬授業を終えた段階でお断りすることが結構あるのは事実のようです。

大学の教授が退任後、再就職先として薬剤師国家試験予備校を選ぶことがあるようです。

面接から模擬授業を見てマンツーマン予備校の講師には適さないと判断することが多く、半数以上お断りしたと言っていました。

大学の教授まで登りつめているので、プライドが高い方が多く、一方的な授業をする印象だったのでしょう。

それはさておき、面接から採用までどれくらいかかったのか気になりますよね?

面接から採用が決まるまで1ヵ月程かかりました。

採用から働きだすまではとても早く、2~3日くらいでした。



面接

面接では、人事の方と1対1で履歴書を見ながら今までの経歴について確認していくという流れでした。

和気あいあいとした雰囲気で行われ、採用前提でどんどん話が進められていきました。

担当してもらいたい生徒や科目などの情報を軽く教えてもらったので、講師として働いているイメージを湧くことができました。

私は新卒組ではなく転職組だったので、働き方に関して絶対に妥協したくない点があり、それをきちんと人事の方に伝え、理解して頂きました。

私の場合は、「土日祝は働かない」「17時までには就業終了」が絶対条件でした。

うずちゃん
うずちゃん

今でもこの条件は守って頂いているので、最初に条件を伝えておくことは重要ですね。

採用試験

面接が終わり、採用試験まで1週間しかありませんでした。

採用試験の内容については、予備校によって異なると思います。

私が勤めている予備校では、採用試験の科目はこちらから指定することができました。

私は、採用試験の科目を薬理でお願いすることにしました。

薬理を選んだ理由は、現役時代に得意な科目だったのと薬局薬剤師としての経験があれば、少ない時間でも準備ができると思ったからです。

現役の時に使っていた青本は全部捨てたため、全く手元に残っていませんでした。

捨てなければ良かったと今更ながら後悔しました。

とりあえず、薬理の領域別既出問題集(薬学ゼミナール)を買って1週間で7年分を解き、友人から借りた青本で復習しました。

いよいよ、採用試験当日。

久しぶりの試験だったので、かなりドキドキしました。

採用試験の内容は、薬理と指定したはずだったのですが、病態・薬物治療の範囲も混ざっていて焦りました。

話が違うや~んって心の中で叫びました(笑)

問題数は50問で、必須問題が30問と理論問題が20問あり、試験時間は1時間でした。

薬剤師国家試験と薬学ゼミナールの模擬試験の過去問題が出題されていました。

現役の時の私なら、簡単な問題だと感じたと思います。

しかし、現在の私にはかなり難しく、絶対に落ちたと確信しました。

その日のうちに採点をしてもらい、得点率は50%でした。

正直、この得点率を見てもダメだと思ったんですが、なんとか次のステップに進めることができました。

模擬授業

次のステップというのが、模擬授業です。

模擬授業では、採用試験で間違った問題を10問程度解説するようにお願いされました。

その10問はこちらから指定することができたので、解説が簡単そうな問題を選びました(笑)

模擬授業は1時間半(一コマ)で、現役の講師に対して行いました。

1対1の授業でしたが、結構緊張しました。

絵や図を書いたり、ゴロを紹介したりと、持っている全ての技・情報を使って授業をしました。

評価は、まだ粗削りだけど、理解しやすかったとのことでした。

採用から生徒を持つまで

時間

面接・採用試験・模擬授業を経て、晴れて薬剤師国家試験予備校の講師になれました。

大手予備校は大勢の生徒を前に授業をするので、入社から6ヵ月くらいは模擬講義で練習を繰り返し、講義デビューするようです(ホームページで確認)。

私の勤務している予備校では、採用後に10時間(6コマ)程度の研修授業を終えるとすぐに生徒を持つことになりました。

小規模予備校では、即戦力のある講師を募集しているので、入社したらすぐにでも生徒を担当してもらいたいと考えているところが多いでしょう。

この研修授業では、時給は1,000円と安かったですが、給料は発生しました。

担当する生徒に対して行う授業を事前に準備し、研修授業でそれを練習をするスタイルでした。

大手予備校では、授業のカリキュラムが組まれ、それに沿って講師が授業をこなすという流れだと思います。

しかし、私の勤務している小規模予備校はマンツーマンのオーダーメイド授業を行うため、授業の流れや内容は生徒と講師の間で直接決めることができます。

完全に講師に信頼を置いており、自由に授業を行うことができます。

ティーチングに自信があり、自由に授業を行いたいという方は、小規模予備校に就職した方が良いでしょう。

科目

必ずしも自分の得意分野を受け持つことができるとは限りません。

こればっかりは、予備校の都合が優先されます。

薬理が得意です!と言っても、薬理を担当する講師がたくさんいたり、教える生徒がいない場合は、全く需要がありません。

予備校側から担当してもらいたい科目が提示されるので、教えることができるのならば、経験として担当してみてもいいかなと思います。

実際に、私は現役時代に苦手だった科目を現在担当しています。

最初は本当に大変ですが、どうにかなります。

教えていくうちに知識も深くなり、理解できるようになるため、教えるのも上手になっていくのが目に見えて分かります。

担当できる科目が多い講師の方が需要はあるので、どんどん新たな科目を開拓していくのもいいでしょう。

薬剤師国家試験予備校の講師ではありますが、過去にアメリカに留学していた関係で医学部編入の英語も担当しています。

給料アップや経験値アップにもつながるので、私はどんどん担当できる科目は担当するようにしています。

まとめ

薬剤師国家試験予備校の講師になるためには、薬剤師免許が必須です!

まずは薬剤師試験に合格できるように頑張りましょう。

新卒で薬剤師国家試験予備校に就職するも良し、色々な職業を経てなっても良し。

大手予備校は採用時に年齢制限があるかもしれませんが、私が勤務している小規模予備校は還暦を過ぎてから働く方も大勢います。

焦らずに行きましょう。

面接から採用まで流れについては、予備校によって大きく異なると思います。

あくまでも私が経験してきた流れなので、参考にしてみて下さい。

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