【ゴロ】CYPに関する薬物

ゴロ

シトクロムP450(CYP)とは、肝細胞内の主に滑面小胞体(主にミクロソーム画分)に多く存在し、薬物代謝で最も重要な酸化反応を触媒する酵素です。

代表的なCYP分子種として、CYP1A2CYP2C9CYP2C19CYP2D6CYP3A4があり、CYP3A4が最も多く、たくさんの医薬品の代謝に関与しています。

うずちゃん
うずちゃん

CYPに関する薬物はたくさんあります。

CYPを誘導するのか、阻害するのか、基質なのか、しっかり区別できると、代謝に関する問題はバッチリです!

CYPを誘導する薬物

代謝誘導

CYP誘導機構の多くは、核内受容体を介し、転写・翻訳を促進することです。

そのため、誘導効果を発現するには数日~数週間かかり、投与中止後も誘導効果が持続します。

代謝誘導を起こす薬物Aを併用すると、薬物Bの代謝が促進され血中薬物濃度が低下するため、作用が減弱します。

また、活性代謝物の場合は逆の作用が増大するので、間違えないようにしましょう。

代謝誘導を起こす薬物と嗜好品

薬物
  • CYP2D6を除くほぼすべてCYP分子種を誘導
    • リファンピシン
    • カルバマゼピン
    • フェニトイン
    • フェノバルビタール(CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4)
    • セイヨウオトギリソウ
嗜好品
  • CYP1A2を誘導
    • 喫煙
  • CYP2E1を誘導
    • エタノール

覚え方

  • ーと → ルバマゼピン
  • フェ → フェニトイン、フェノバルビタール
  • ーに → ファンピシン
  • 喫煙者を → 喫煙
  • 誘導 → 誘導
  • せい!! → セイヨウオトギリソウ

CYPを阻害する薬物

薬物阻害

CYP代謝機構は、

  • 同一CYP分子種の競合(オメプラゾールやリトナビルなど)
  • CYPヘム鉄への配位結合(イトラコナゾールやシメチジンなど)
  • CYPヘム鉄への共有結合(エリスロマイシンなど)

があります。

代謝阻害を起こす薬物Aを併用すると、薬物Bの代謝が低下し血中薬物濃度が増加するため、作用が増強したり、副作用の発現率が上昇したりします。

代謝阻害を起こす薬物と嗜好品

薬物
  • CYP1A2を阻害
    • ニューキノロン系抗菌薬(ノルフロキサシン、シプロフロキサシン)
    • フルボキサミン
  • CYP2C9を阻害
    • サルファ薬(スルファメトキサゾール)
  • CYP2C19を阻害
    • オメプラゾール、フルボキサミン
  • CYP2D6を阻害
    • キニジン
    • シメチジン
    • クロルプロマジン
    • パロキセチン
  • CYP3A4を阻害
    • アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、クロトリマゾール、ケトコナゾール)
    • マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン)
    • HIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル、インジナビル)
    • シメチジン
嗜好品
  • 小腸のCYP3A4を阻害
    • グレープフルーツジュース(GFJ)

覚え方

  • ニュー → ニューキノロン系
  • リ → リスロマイシン
  •  → トナビル
  •  → ゾール系
  •  → メチジン
  •  → メプラゾール
  • どめは → 阻害
  • もうい → フルボキサミン

CYP1A2の基質薬物

代表的な薬物

  • プロプラノロール
  • テオフィリン
  • カフェイン
  • イミプラミン(→活性代謝物)
  • チザニジン

覚え方

  • 一日中 → CYP1A2
  • 小さな → チザニジン
  • カフェで → カフェイン
  • 手を → テオフィリン
  • プラ → プロプラノロール
  • プラ → イミプラミン

CYP2C9の基質薬物

代表的な薬物

CYP2C9の基質薬物は弱酸性薬物が多いです。

  • ワルファリン
  • フェニトイン
  • トルブタミド

覚え方

  •  → CYP2C9
  •  → ェニトイン
  • とる → トルブタミド
  •  → ルファリン
  • サンマにしとけ! → 弱性薬物が多い

CYP2C19の基質薬物

代表的な薬物

  • オメプラゾール
  • イミプラミン(→代謝活性物)
  • クロピドグレル(→代謝活性物)
  • ボリコナゾール

覚え方

  •  → メプラゾール
  • に → ロピドグレル
  • ぼり → ボリコナゾール
  • にいく → CYP2C19

CYP2D6の基質薬物

代表的な薬物

CYP2D6の基質薬物は弱塩基性薬物が多いです。

  • イミプラミン
  • コデイン(→活性代謝物)

覚え方

  • 2度寝で → CYP2D6
  •  → ミプラミン
  • う → デイン
  • 縁起がいい → 弱塩基性薬物が多い
うずちゃん
うずちゃん

不明な点、間違い等ありましたら、コメントして頂けるとありがたいです。

すぐに改善させていただきます。

コメント

  1. […] 【ゴロ】CYPに関する薬物シトクロムP450(CYP)は、薬物代謝で最も重要な酸… […]

タイトルとURLをコピーしました