私自身、家庭教師や塾講師のアルバイトを10年近くしてきました。
薬局に就職後もこっそり副業で1年ほど続けていましたが、本業の仕事終わりや休みの日の副業は結構きつかったので、辞めました。
でも結局、薬局薬剤師が全く向いていないと分かり、予備校講師に転職しました!!
仕事には向き、不向きがありますよね。
私も薬局薬剤師は全く向いていなかったので、早々と方向転換して良かったと思っています。
転職してから「やっぱり合わなかった」とならないように、向いている人・向いていない人の特徴を挙げていくので、これから予備校講師に転職を考えている人は参考にどうぞ!
薬剤師国家試験予備校の講師は、だれでもなれるわけではありません。
大前提として、薬剤師免許が必須です。
薬剤師国家試験予備校の講師に向いている人とは?
コミュニケーショーン能力に自信がある人
薬剤師国家試験予備校の講師に限らず、予備校講師はやはりコミュニケーション能力が必要になってくると思います。
私たちは、生徒の学力アップはもちろん、国家試験に合格するための学習指導をしています。
国家試験に合格しなければ、薬剤師として働けない。
つまり生徒にとっては、死活問題になってきます。
そうは言っても、生徒側が必ずしもよい結果を残してくれるとは限りません。
薬剤師国家試験予備校の講師が担当するのは18歳以上(薬学生1年生~既卒生)の生徒なので、自分の将来について真剣考えている方がほとんどです。
しかし中には、学習意欲が低い生徒や要領の悪い生徒もいます。
そのような生徒はなかなか成績が伸びないのが現実です。
本人がそれにストレスを感じ反抗的な態度に及んだり、指導方法に反発してくることもあります。
マンツーマン指導の場合は、普段から上手くコミュニケーションを取って、いい関係を築けていれば、そのような時にトラブルになることもないのです。
さらに、どこが苦手なのか、理解していないのかをお互いが共有しやすくなるので、学力向上にもつながります。
現在勤務している予備校の講師の中には、コミュニケーション能力が低い人もいます。
隣でしている授業が聞こえてくるのですが、一方的に上から目線で話している講師もいます。
こちらからしたら聞いていて、ヒヤヒヤしますね(笑)
人に教えることが好きな人
想像してみて下さい。
職場や学校で、人から何かを聞かれたら、どう思いますか?
「あ~、面倒くさいな」「他の人に聞いてよ!」
と思う人であれば、講師は向いていないでしょう。
逆に、面倒くさいと思わず、どうやったら分かりやすく説明できるかな?などと考える人であれば、講師に向いてるように思います。
自分の得意分野やよく理解していることなら、スラスラと話すことができる人は多くいると思います。
しかし、スラスラと話すことと上手に教えることは違いますよね?
スラスラと話すとは、一方的に説明している印象を受けます。
上手に教えるとは、相手の理解していないところや苦手なところに重点を置き、ペースに合わせて説明をすると言うことです。
つまり
痒いところに手が届く
ということが大事になってきます。
一方的にただ説明するのではなく、相手の反応を瞬時に感じ取り、理解していないところを一つずつつぶしてあげることが大切です。
そして、予備校講師の最大の腕の見せ所は、難しい問題をいかに分かりやすく説明できるかです。
難しい問題というのは、様々な条件が与えられていて、とても理解しづらいです。
そこで、条件一つ一つをかみ砕き、分かりやすく例えたり、裏技的な公式やゴロを紹介したりと様々な工夫が必要になってきます。
そういった工夫ができる人であれば、人気講師にもなれるのではないかと思います。
熱血で向上する努力を惜しまない人
大学の授業はカリキュラムに沿って行われるので、薬剤師国家試験には出ないような深い知識まで勉強します。
ほとんどの先生が、一方的に授業をしており、熱意は全く感じられません。
そして例外なく分かりにくい(笑)
予備校に通う生徒は、そういった授業を必要としていません。
だって、もうすでに大学で受けているから。
彼らが望んでいることは、大学とは違った熱意のある分かりやすい授業なのです。
予備校に通う生徒は、学力を上げたい、国家試験に合格したいという強い意志を持った方が多いです。
それだけに、授業にも熱意を持って取り組んでくれます。
一生懸命で熱意を持って教えてくれる先生は信頼されやすくなるし、人気の講師になりやすい。
しかし熱意はあるけど、分かりにくかったり、生徒以上の知識がなかったりしたら意味がありません。
教える側も色々なスキルを高め続けなくてはいけません。
最新の情報に対応できる学力を講師が維持し続けるためには、常日頃からの予習・復習など、長年にわたって努力を続けるための熱意も必要になってきます!
それができる自信があれば、講師になってもアップデートし続けることができるでしょう。
人前で話すことが苦手ではない人
大手予備校では、大人数を前に話さなくてはいけません。
私が勤めているようなマンツーマンの予備校でも、相手は一人ですが、人前で話さなくてはなりません。
人前で話すのは、数をこなせば、慣れていくのでしょうが、それでも人と話すことが苦手なら、予備校講師は向いていないのかなと思います。
大人数は無理だけど、一人なら大丈夫と言う方は、小規模のマンツーマン予備校の講師になることをオススメします。
最近では、薬学ゼミナールなどの大手予備校は、解説授業を動画でアップしています。
私の勤務先の小規模予備校でも、知名度アップのため、授業風景を動画撮影して、YouTubeに投稿しています。
こういったこと依頼されることもあるので、カメラの前で撮影されても大丈夫という心構えも必要です(笑)
私はあまり動画に写りたくないのですが、授業風景を動画撮影してもいいか頼まれています。
もちろん時給は発生するのですが、どうしようかなと思っている今日この頃。
国家試験合格時の独自テクニックを持っている人
薬剤師国家試験予備校の講師は、これから受験する生徒に、合格のハウツーやテクニック、心構えなど伝授できる身近な先輩としての役割もあります。
もちろん、生徒から相談があれば個別に進路相談に応じたり、勉強の仕方を教えたりもします。
生徒が予備校を利用する最大の目的は定期試験にパスするための学力アップや国家試験に合格することです。
そのお手伝いをするのが、予備校講師の役割なので、苦手な科目の克服方法や伸ばし方など、生徒が欲しいと思っている情報を持っていることも必要だと思います。
私が予備校講師を選んだ理由は、今まで作ったゴロを生徒に紹介して、私と同じように合格してもらいたいと思ったからです。
でも担当生徒はゴロが苦手な人が多いので、あまりゴロを紹介できてないのが現実です(笑)
逆に向いていない人とは?
人と関わりたくない人
私が薬局を辞めた理由は、不特定多数の人と関わりたくないのと薬局内の狭い人間関係と空間にうんざりしたからです。
そんな私がなぜ予備校講師になったのか?
それは予備校では不特定多数ではなく担当する生徒が決まっているので、良好な人間関係を構築しやすいと思ったからです。
私は不特定多数の人と毎日関わることが嫌だったのであり、人と関わるのが嫌いだったわけではありません。
単純に人と関わるのが嫌いな人は、講師を選ぶのは辞めた方が良いかなと思います。
情報をアップデートしない人
国家試験は毎年あり、出題傾向も年々変わっています。
さらに毎年、世の中には新薬がたくさんでてきています。
薬剤師国家試験予備校の講師をするにあたり、国家試験や薬の情報は常に最新状態にしておかなければなりません。
それに伴い、指導内容も定期的に改定しなくてはいけません。
いつまでも古い知識や情報にしがみついて、アップデートしないでいると、生徒の合格が遠のいていくことになりかねないです。
勉強が嫌いな人
薬剤師国家試験予備校の講師は、複数科目を担当し授業を行っていることが多いです。
講師になる人は国家試験に合格していることが前提なので、全科目(9科目)に対応できるよね?ということで、複数科目を受け持つことになります。
現在、私は1科目(薬剤)だけを担当していますが、今後もう1科目(法規)を担当するように頼まれています。
今担当している科目も、これから担当する科目も、正直どちらも現役の時は嫌いな科目でした。
得意だった薬理や衛生は講師が足りているので必要ないと言われ、しぶしぶ薬剤を担当することになりました。
担当生徒が決まり、本格的に生徒に教えるまでの1ヵ月間、過去問を解いたり、青本を読んだりして、人に教えることができる状態まで勉強しました。
苦手だからこそ、生徒がつまずき易い場所がわかり、どうやったら分かりやすく説明できるかをよく考えました。
このようにして常に勉強することを要求されます。
新たに担当科目が増えると、その科目についてある程度勉強しないといけません。
根本的に勉強が嫌いな人は、これがストレスになる可能性もあります。
私自身、勉強は嫌いではないですが、時間がなかったので、寝る間を惜しんで勉強と準備をしていました。
そうすると、1ヶ月の間に3回も膀胱炎なってしまいました。
ストレスが原因でしょうね。
コスパが悪いことはしたくない人
薬剤師国家試験予備校の講師に限らず、予備校講師はコスパが悪い上に大変です。
担当している複数科目の内容、国家試験・模試の過去問、薬の作用機序&覚え方、公式の使い方など、多岐にわたり徹底的に研究しなくてはならないため、膨大な時間がかかります。
その上、自身の学力を維持し、学習指導要領の改訂や出題傾向の変化についていくためには、継続的な努力が不可欠です。
暗記したら解けていた昔の国家試験とは違い、最近の国家試験では、思考力や応用力を必要としています。
このような時世の流れにも対応できるよう、予備校講師は担当科目について深く理解し、勉強し続けられる人でなくてはならないのです。
まとめ
向いている人
- 上手くコミュニケーションが取れる人
- 人に教えることを生きがいにしている人
- 熱意があって、努力する人
- 人前で話すことが得意な人
- 合格の独自ハウツーがある人(なくても作っていけばいい)
向いていない人
- 人と関わるのが嫌い人
- 情報をアップデートしない人
- 勉強が嫌い人
- コスパが悪いことはしたくない人
ちなみに、私の得意技は、瞬時にゴロを作ることです。
現在、ゴロを徐々に紹介しているので、【ゴロ】と書いた記事も一緒にチェックしてみてね!!
コメント